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如来 · Vairocana
毘盧遮那仏
びるしゃなぶつ
如来Vairocana
華厳経に説かれる宇宙の真理を体現する仏。蓮華蔵世界の中心に座し、無数の光を放つ。奈良の大仏として最も有名。
📋 Contents
Description
毘盧遮那仏は、『華厳経』に説かれる宇宙の真理そのものを体現する仏です。サンスクリット語の「ヴァイローチャナ(光明遍照)」を音写したもので、太陽のように全宇宙を照らす存在とされます。大日如来と語源は同じですが、密教では大日如来、顕教(華厳宗など)では毘盧遮那仏として区別されます。
華厳経の世界観では、毘盧遮那仏は蓮華蔵世界の中心に座し、その身体の毛穴の一つ一つから無数の光を放ち、それぞれの光の中に無数の世界が存在するとされます。これは「一即多、多即一」という華厳思想を表しており、宇宙のあらゆるものが互いに関係し合っているという壮大な世界観です。
日本における毘盧遮那仏信仰の頂点は、聖武天皇による東大寺大仏の造立です。天平15年(743年)、聖武天皇は国家の安泰と民衆の幸福を祈って大仏造立の詔を発しました。延べ260万人の人々が参加したとされる一大国家事業の末、天平勝宝4年(752年)に開眼供養が行われました。
奈良の大仏(東大寺盧舎那仏坐像)は像高約15m、台座を含めると約18mに達する世界最大級の青銅仏で、華厳経の壮大な宇宙観を現実の形にした日本仏教美術の象徴です。鎌倉時代以降も数度の修復を経て、現在も多くの参拝者を迎えています。
Iconography
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基本的な姿は釈迦如来と同様に螺髪で質素な衣をまとった如来形ですが、蓮華座の蓮弁に無数の化仏が刻まれるのが特徴。東大寺大仏では台座の蓮弁に蓮華蔵世界の図が線刻で表現されています。右手は施無畏印、左手は与願印を結びます。
Benefits
🙏 Spiritual Benefits: 国家安泰・五穀豊穣・万民の幸福など大きなスケールのご利益。個人的には智慧の開発・精神的な成長・調和のとれた人間関係などのご利益があるとされます。
Mantra
おん あびらうんけん
Famous Temples
🏛️ 東大寺
奈良県奈良市
聖武天皇の発願による国家的大事業。盧舎那仏坐像(奈良の大仏)は日本仏教のシンボル
🏛️ 唐招提寺
奈良県奈良市
鑑真和上が創建。金堂の盧舎那仏坐像(国宝)は脱活乾漆造の傑作
🏛️ 東福寺
京都府京都市
かつて15mの毘盧遮那仏を本尊としていた。「東大寺」と「興福寺」から一字ずつ取って名づけられた