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如来・Amitabha
阿弥陀如来
あみだにょらい
如来Amitabha
西方極楽浄土の教主。無限の光と無限の寿命を持ち、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える者を極楽浄土へ導く。浄土宗・浄土真宗の本尊。
📋 目次
解説
阿弥陀如来は、はるか昔に法蔵菩薩という修行者が四十八の誓願(阿弥陀四十八願)を立て、長い修行の末に成就して仏となった姿とされます。「阿弥陀」はサンスクリット語の「アミターバ(無量光)」と「アミターユス(無量寿)」に由来し、限りない光明と寿命を意味します。
阿弥陀如来の最も重要な誓願は第十八願で、「心から信じて念仏を唱える者は必ず極楽浄土に往生させる」というものです。この教えは、厳しい修行ができない一般の人々にも救いの道を開き、日本仏教に大きな影響を与えました。
平安時代末期、末法思想が広まる中で阿弥陀信仰は爆発的に普及しました。法然は「南無阿弥陀仏」の専修念仏を説いて浄土宗を開き、その弟子の親鸞は浄土真宗を興しました。日本の仏教徒の過半数が浄土系宗派に属すると言われ、阿弥陀如来は日本で最も広く信仰される仏の一つです。
また、阿弥陀如来は臨終の際に極楽浄土から迎えに来る「来迎」の信仰でも知られ、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来坐像(国宝)は、来迎の姿を荘厳に表現した日本仏教美術の最高傑作です。
お姿の特徴
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如来の中で最も多くの印相を持ちます。最も一般的なのは両手を膝の上で重ねる「定印」と、右手を上げ左手を下げて親指と人差し指で輪を作る「来迎印」です。立像は来迎印、坐像は定印が多く見られます。
ご利益
🙏 ご利益:極楽往生・現世安穏のご利益。臨終の際に阿弥陀如来が迎えに来てくださるという来迎信仰が根強く、死後の安楽を願う人々に篤く信仰されます。また、現世の安らぎや家内安全のご利益もあるとされます。
真言
おん あみりた ていぜい からうん
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)
代表的な寺院
🏛️ 平等院鳳凰堂
京都府宇治市
藤原頼通が建立。定朝作の阿弥陀如来坐像(国宝)は日本彫刻史の頂点とされる
🏛️ 知恩院
京都府京都市
浄土宗の総本山。法然上人が念仏の教えを広めた地に建つ
🏛️ 高徳院
神奈川県鎌倉市
鎌倉大仏として親しまれる阿弥陀如来坐像(国宝)。高さ約11.3mの青銅製露座の大仏